アフィリエイターにとって、SEO対策は必須項目です。
検索上位に入らなければ収益は発生しないわけですから、当たり前と言えば当たり前ですよね。
そんなSEO対策に深い関係があるのが、「共起語」です。
SEOについて調べていると、結構な頻度で出てくる単語なので、一度くらいは聞いたことがあるんではないでしょうか。
今回は、そんな共起語についていろいろ書いてみました。
共起語の使い方や、どう使うべきなのか、ということについても書いているので、気になる方は読んでみて下さい。
共起語とは
共起語とは、一つの言葉、単語と一緒に頻繁に使われる、関連性の強い単語のことです。
共起とは、自然言語処理の分野において、任意の文書や文において、ある文字列とある文字列が同時に出現することである。
引用元:IT用語辞典BINARY
アフィリエイトのサイトで言えば、記事のタイトルに含まれるキーワードと、一緒によく使われる単語のことです。
例えば、記事のタイトルが「みんなで食べよう!バーベキューにおすすめの具材はこれだ!」だとすると、一緒によく使われる「海鮮」「お肉」「下ごしらえ」などが共起語になります。
こういった共起語がSEOに有効だというのは、何故なんでしょうか?
Googleの理念から、検索上位に表示されるのは、ユーザーの役に立つ、知りたいことがしっかり書かれているコンテンツです。
上の例で言えば、キャンプでおすすめの具材である、「海鮮」や「お肉」のことは、しっかり説明しておく必要があります。
それと、調理に必要な「下ごしらえ」についても詳しく教えてくれれば、ユーザビリティの高い記事になりますよね。
つまり、共起語がしっかり含まれている記事は、ユーザーの検索意図に答えた、クオリティーの高いコンテンツになりやすいということです。
共起語とサジェスト、関連キーワードの違い
共起語をサジェストや関連キーワードと一緒に考えてる人って結構いますが、実際は違うものです。
共起語については上述の通りですが、まずはサジェストから解説していきます。
サジェスト機能
GoogleやYahooなどの検索エンジンで、検索窓にキーワードを入力した時に表示される複合キーワード、ありますよね?
あれがサジェスト機能です。
この機能は、ユーザーが検索しているキーワードから、関連の深いワードを予測して表示する機能です。
関連キーワード
関連キーワードは、検索したときに検索結果の一番下に表示されている、複合キーワードです。
こちらも同様に、検索したキーワードに関連の深いワードが表示されています。
サジェストと関連キーワードは、どちらもGoogleのデータベースから、実際の検索回数などをもとに予測して表示されるキーワードです。
一方で共起語は、特定のキーワードと一緒によく使われる単語のことですから、ちょっと違うんですね。
関連キーワードと一緒にせず、共起語は共起語で別に意識しておきましょう。
共起語の使い方
ユーザーの検索意図に答える、クオリティの高いコンテンツを作るために、共起語を使うのは有効ですが、どのように使えばいいんでしょうか?
まず、やってはいけないのが、共起語ツールで抽出した共起語を、適当に自分の記事にばらまくことです。
こんなことをしても、コンテンツのクオリティは当然上がりませんよね?
それどころか、意味の分からない文章になってしまうことで、評価が下がる可能性だってあるんです。
初心者の人は、とりあえず共起語を記事にぶち込みがちですが、それは良くないんですね。
そもそも論ですが、しっかりしたコンテンツ、ユーザーに有益な情報を与えるコンテンツには、共起語って自然に含まれているものなんです。
ですから、共起語を使ってやることは、自分の書いた文章のクオリティを上げるための、参考にすることです。
使い方としては、こんなところでしょうか。
共起語の使い方
- 記事の推敲に使い、コンテンツの質を高める
- ユーザーの検索意図を知る
記事の推敲に使い、コンテンツの質を高める
初心者の人や、そもそも文章を書くのが苦手な人にとっては、ユーザーに分かりやすい記事を書くのって、結構難しいですよね。
そこで、自分の記事を一度書き終わったら、共起語を使って推敲していきましょう。
推敲というのは、文章を何度も見直して、練り直すことです。
例えば、キャンプのお題でこんな記事を書いたとします。
推敲前
初心者は炭に着火するのが難しいので、なにか火を着ける道具を持っていきましょう。
また、突然の雨に備えて、雨対策も考えておいたほうが良いです
この記事を共起語を使って推敲していくと、こんな感じになります。
共起語を使った推敲後
初心者は炭に着火するのが難しいので、バーナーなどを購入しておくと、簡単に着火できるのでオススメです。
また、突然の雨が降ることもあるので、タープの購入は必須です。
こうやって、自分の記事を推敲しながら、どんどんブラッシュアップしていくのが、共起語の有効な使い方だと思います。
ユーザーの検索意図を知る
共起語を知ることで、ユーザーが検索でどんなことを知りたいのか、その傾向をなんとなく知ることが出来ます。
例えば、「アナリティクス」の共起語は、「使い方」「設定」「プラグイン」「初心者」などです。
ここから見えてくるニーズは、
- アナリティクスの使い方を知りたい
- アナリティクスの設定方法を知りたい
- アナリティクスのプラグインってどうなの?
- 初心者でも使えるのか?
こんな感じで、関連キーワードと同じように、ざっくりとしたユーザーニーズを把握することはできます。
大事なのは、共起語をただ記事にぶち込むことじゃなくて、何故、この単語が共起語なのか、ということを考えることが大事なんです。
例えば、「コンブチャクレンズ」というダイエットドリンクの共起語を調べると出てくる「妊娠中」という共起語があります。
この共起語が何故使われているのかを考えると、
と、検索ユーザーは考えているんじゃないかな?と想像できますよね。
ですから、アフィリエイターはこの検索意図に対して、妊婦が飲んでも大丈夫なのか、それとも飲んではダメなのか、ということを、しっかりした根拠に基づいて提示すればいいわけです。
こうやって共起語からユーザーの検索意図を読み取り、適切に共起語を落とし込むことで、コンテンツの質を高めていくことができるということですね。
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無料の共起語検索ツール
ここまで読んで、「ところで、共起語ってどうやって調べるの?」と思った人もいるかもしれません。
共起語は、今は無料のツールを利用すれば簡単に抽出できるんです。
実際に僕自身も使っている、無料の共起語抽出ツールをご紹介します。
サクラサクLABO
https://www.sakurasaku-labo.jp/
サクラサクマーケティング株式会社という企業が運営する共起語ツールです。
使うには会員登録が必要ですが、無料なのでとくに問題ありません。
デザインも見やすく、僕もよく使うツールです。
共起語調査のほかにも、Googleの変動状況や、関連キーワードの抜き出し機能など、いろいろ活用できるツールです。
2017年の健康アップデートや、2018年のコアアップデートでも、早い段階で変動をキャッチしてました。
共起語分析ツール
https://contentsearch.jp/cooccur-terms.php
シンプルな画面ですが、とにかく検索表示が早いのが特徴。
ワードクラウド機能や、共起語も名詞、動詞、形容詞に分けて表示してくれるので、なかなか便利です。
TOP画面にある共起語についての解説は、本質をついた大事なことが書いてあるので、一度読んでみて下さい。
共起語を使ったライティングに、意味はあるのか?
共起語は上手に使えば、コンテンツの質を高めるのにも役立つし、コンテンツの質が高まることは、SEOにも有効だと思います。
ただ、ありがちなのが、最初から共起語をもとにして文章を書いてしまうことです。
これは、あまり良くありません。
共起語ツールで抽出した単語って、検索上位のサイトから抜き出されたものです。
つまり、共起語を最初から参考にして記事を書いてしまうと、今上位表示されているサイトと似通った記事になってしまうということですね。
これが絶対に悪いことでは無いんですが、Googleが求めているのは、ユーザーの役に立つ、独自性、専門性のあるコンテンツです。
現在上位表示されているサイトと同じようなことしか書かれていないコンテンツには、あまり価値がありません。
自分で考えて書いた文章には、自然とオリジナリティが備わるものです。
ですから、まずは自分で考えぬいて記事を作成して、後から共起語を使って、自分のコンテンツに足りない部分をおぎなうのが、独自性をそこなわずに記事をかくコツだと思います。